日髙良実「天然真鯛のアクアパッツァ」のお取り寄せ

アクアパッツァは、イタリアンの名店、リストランテ アクアパッツァの看板メニューです。
今回は、天然真鯛を使い、特別に食べ応えのあるサイズ150gの大きな切り身でつくっていただきました。
真鯛、あさり、ドライトマトから出る濃い旨みは、驚きの味わいです。

アクアパッツァは、素晴らしい魚料理です。

日髙良実シェフが、この料理名を冠したお店「リストランテ　アクアパッツァ」を開店して30年余が経ちました。アクアパッツァという南イタリアの魚介料理は、今や日本中で知られています。

開店当時の衝撃は、今も忘れられません。
月刊dancyuでも、すぐに日髙さんにレシピを教わりに行きました。
が、調理法がシンプルな故に、魚の状態の見極めなど、家庭で美味しくつくるのはとても難しい料理なのです。
ですから、こうしてお店から料理を取り寄せできることは本当に幸せです。

アクアパッツァの美味しい食べ方を、お伝えしておきます。
魚の身はほぐしながら、ソースを絡めてお召し上がりください。しっとりとして、華やかな旨みが口いっぱいに広がります。
そして、パンを必ずご用意ください。ソースを浸して食べるパンが最高なのです。ワインがどんどんすすみます！

うまいもん筆頭目利き人

町田 成一より

天然の真鯛を
使います。

アクアパッツァとはイタリア南部・ナポリ地方の郷土料理です。
ナポリの漁師たちが、売れ残った魚で作っていた料理と言われています。
当時は魚を焼いて海水で煮込み、 トマトとオリーブオイルだけを加えたシンプルなものだったそうです。

さまざまな魚種で作る料理ですが、今回は一番おいしい旨みが出る天然真鯛を使います。
写真の鯛で約2kg。今回のレシピだと6人前になります。

湯煎で温めてください。

ご家庭で食べる際は、鍋で直接温めるとスープの濃度が変わってしまうので、 解凍後に袋ごと湯煎で温めてください。

スープが格別です。

鯛の身は、ふわふわでしっとりしていて美味しいものです。が、さらに驚くのがスープです。
バゲット、フォカッチャなど必ず用意してください。浸して食べるのが、とくにおすすめです。

文・大村花恵（食文化）
撮影・八木澤芳彦