茨城県の郷土食お取り寄せグルメ「いばらき物産展」

茨城県の郷土食

常陸国・茨城に伝わる食文化・特産品を紹介します

一級河川の利根川・那珂川・久慈川をはじめ大小約200もの河川と、全国2位の広さを誇る湖・霞ケ浦に恵まれた茨城では、豊かな水資源を生かして古くから農業が営まれてきた。農業産出額は全国トップクラスの農業地帯であるとともに、県の沖合は親潮と黒潮が交差する豊かな漁場で、季節ごとに様々な魚介が水揚げされる漁業も盛んな地域だ。また、江戸時代に水戸徳川家が置かれていた地でもあり、農業、漁業によって育まれた豊かな食文化が受け継がれている。古くから美味しい食材が豊富な茨城県。その地に伝わる郷土食・特産品をまとめて紹介する。

茨城県の郷土食、特産品

あんこう鍋

「西のフグ、東のアンコウ」と言われるように、茨城を代表する冬の味覚。あんこう鍋は北茨城市が発祥といわれている。アンコウの身は脂肪が少なく淡白で上品な味わいで、同時に皮、胃、エラなどの違った食感も楽しめるのも魅力。醤油や味噌ベースの鍋に入れて食べる。水を用いず、野菜から出た水分だけで作った味噌スープにアンコウの肝を溶かした「どぶ汁」も人気。アンコウの旬は11〜3月。特に12〜2月は肝が肥大する最もおいしい時期。

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水戸納豆

茨城県水戸市は小粒大豆の納豆が名産。平安時代の武将・源義家が水戸を訪れた際、家来が馬の飼料に作った煮豆の残りを藁で包んでおいたところ、発酵が進み豆が糸を引いていた。それを試しに家来が食べてみると大変美味しく、義家に献上した。「納豆」の名前の由来は、“将軍に納めた豆”という説がある。
明治時代、全国的に納豆には大粒の大豆が使われていたが、茨城では水害を避けるために早生品種の小粒大豆が多く生産されていて、茨城の納豆にはその小粒大豆が使われていた。水戸の納豆が全国的に有名になったのは常磐線の開通以降。お土産でよく買われるようになり、水戸の納豆は小粒で旨いと評判が広がった。

干し芋

干し芋は国内シェア9割を誇る茨城の名産品。東海村、ひたちなか市、那珂市で大部分が生産されている。火山灰由来の水はけの良い土壌やミネラルを含んだ潮風、冬季の長い晴天などの干し芋づくりに適した環境で「蒸す・切る・乾燥させる」というシンプルな工程だからこそ熟練の技が光る。砂糖や添加物を一切使用していないにも関わらず、甘味たっぷりの奥深い味わいが人気。主に平干しと丸干しの2タイプがある。

メロン

茨城県は日本一を誇るメロンの産地。農林水産省・令和4年産野菜生産出荷統計によると茨城県のメロン生産量は31,700tで全国シェアの約25％を占める。太平洋に面した温暖な気候を利用して、主に表面に網目が張り巡らされたネットメロンを栽培。かつては高級品というイメージだったネットメロンだが、品種改良や栽培技術の発展により生産量は増え、リーズナブルに買えるようになった。旬は4〜10月と長く、県内のカフェやレストランではメロンを使った様々なデザートが味わえる。

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注目の茨城食材

茨城県オリジナル梨品種「恵水」

近年は新品種の梨が多く誕生しているが、中でも群を抜いて味の良い品種が「恵水」だ。酸味が少なく、平均糖度13度以上で深い甘みが感じることができ、果汁も豊富。茨城県は梨の生産量において全国第2位（令和5年度）の名産地だが、千葉や長野と比較すると知名度の低さが悩みとなっていた。そこで美味しいオリジナル品種を作ってもっと茨城の梨を知ってもらおうという思いから、茨城県農業総合センターが技術力を結集し、品種開発に取り組むこと17年、「新雪」と「筑水」をかけあわせて、約4,300個体の中から選りすぐり、「恵水」を誕生させた。同時期の梨に比べ、大玉で食べごたえがあり、シャリシャリとしたさわやかな食感も魅力。

茨城県オリジナル梨品種
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