瓢亭「如月の強肴重」と「京の温物 三種」
瓢亭
瓢亭による立春後の
特別献立二品は
3月6日最終発送の、
期間限定のお楽しみです。
春を呼ぶ
「如月の強肴重」と
「京の温物 三種」

「如月の強肴重」には、
蛤真丈の煮物椀が
付きます!
京都の南禅寺で400年を超える歴史をもつ懐石料理店「南禅寺 瓢亭」の、一番出汁と季節の料理をお楽しみいただきます。
ふわふわの蛤真丈(はまぐりしんじょ)の入るお椀が付く、強肴(しいざかな)の二段重です。
料理は、2月は「初午の日」があるので、それにちなみ瓢亭のいなり寿司が入ります。焼き物は、まながつおと鯛です。手前のお重は、旬の赤貝や独活(うど)のぬた和え。聖護院大根などの炊き合わせにはお出汁をお付けしますので、温めることができます。ふきのとう、タラの芽など春を呼ぶ食材がいろいろと入ったお重です。

「京の温物 三種」は、
ぐじの蕪蒸し、白味噌汁、
鴨の小鍋仕立ての
三品セットです
京都の冬の風物詩である「蕪蒸し(かぶらむし)」が取り寄せできます!
しかも、「蕪蒸し」にはぐじを使用し、大人気の「白味噌汁」も付きます。さらに定番の「鴨の小鍋仕立て」も。温物(あつもの)と呼ばれる料理ですので、鍋を使って温めるなどの手間は必要ですが、本当に素晴らしい内容です。
お品書き1
如月の強肴重

お椀二人前、赤貝などのぬた和え4品、聖護院大根などの炊き合わせ6品、まながつおなどの焼き物4品、白味噌入り厚焼き玉子などの強肴9品、計23品と大変に充実した内容になっています。
以下、如月の強肴を一人前ずつ器に盛り、料理名をお伝えいたします。食材は仕入れの事情により一部変わることもありますのでご了承をお願いします。

ふわふわの、
蛤真丈のお椀です
蛤(はまぐり)を、白身魚のすり身をまとわせて蒸した真丈(しんじょ)にしています。ふわふわっとした食感です。瓢亭ならではのまぐろ節からとった一番出汁に、蛤の出汁もあいまって、体にしみわたるような豊かな味わいです。

春を呼ぶ、
ぬた和えです
赤貝、帆立、分葱、うどを辛子味噌でいただきます。貝の甘み、うどの香りが春の訪れを感じさせます。

酒が必須の強肴です
瓢亭のいなり寿司は、人参、ゴボウ、椎茸、麻の実が入る、あっさりとしたと味わいです。寿司生姜が付きます。明石鯛の求肥巻、瓜の奈良漬を挟んだあん肝、こごみ、瓜の奈良漬、自家製からすみ、鴨ロース、そして、如月の白味噌入り厚焼き玉子は百合根と鰻が入ります。日本酒を欲します。

焼き物には
山菜も登場です
ふきのとう味噌を添えた小鯛の塩麹焼、まながつおの味噌幽庵、たらの芽の切り胡麻和え、金柑蜜煮が入ります。

美しい炊き合わせです
車海老、粟麩、聖護院大根、小芋、人参、菜の花の炊き合わせです。
まぐろ節の出汁に海老と大根の煮汁を合わせた出汁をおつけしますので、ぜひ小鍋で温めてからお召し上がりください。
お品書き2
冬の風物詩
「京の温物 三種」

「ぐじの蕪蒸し」「白味噌汁」「鴨の小鍋仕立て」の3種類の温物(あつもの)を堪能できます。それぞれ2人前ずつです。これがご自宅で簡単につくれるのです。
それぞれの料理には、さまざまな出汁が使われています。瓢亭ならではのまぐろ節と利尻昆布の一番出汁や二番出汁、鴨出汁、八方出汁、干し野菜の出汁。食べるころには、家の中が瓢亭の出汁の香りで包まれます。

ぐじの蕪蒸し
蕪蒸しは、蕪の白さを雪に見立ててつくられた冬の京料理です。蒸すことでふんわりと柔らかな蕪と、とろみのついたまぐろ節と利尻昆布の出汁の餡が体を温めてくれます。
蕪は聖護院蕪。餡の中には、ぐし(甘鯛)、銀杏、ゆり根が入ります。香り豊かな柚子も付きます。

白味噌汁
ベースは干し野菜の出汁です。まぐろ節と利尻昆布の2番出汁を加え、白味噌を溶きます。そこに南禅寺麩、菜の花が入っています。この白味噌汁を飲んで、白味噌の美味しさを知りました。甘すぎることなく、出汁と合わさることで、こっくりと濃厚な旨味を感じます。辛子を添えて召し上がりください。

鴨の小鍋仕立て
鴨肉、鴨の丸(肉団子)、聖護院大根、九条葱が入った煮物です。大根の煮汁、八方出汁が合わさり、そこに鴨肉の旨味が溶け出しています。鴨肉に火を通しすぎないでください。最後にかける山椒のぴりりとした刺激がよく合います。

右が、南禅寺瓢亭15代目の髙橋義弘さんです。左が日比谷店店長の片倉恭兵さんです。今回の料理は、南禅寺瓢亭日比谷店よりお送りいたします。
文・白石さやか(食文化)
撮影・伊藤高明

瓢亭 日比谷店
東京都千代田区有楽町1−1−2
東京ミッドタウン日比谷3階
営業時間/12:00〜15:00 17:00〜22:30
休み/月曜日(祝日は営業)

日比谷店は、茶室、個室、割烹風の設えがあります。
昼のお料理は、点心6050円(要予約・数量限定)、懐石料理1万2100円、1万8150円。
夜は、懐石料理2万4200円、3万0250円(お抹茶・お菓子つき)など。
※いずれも消費税・サービス料込