愛媛県宇和島
Citrus-Line(シトラスライン)
宇和島のフルーツ本来の味わい、色を大切にした
マーマレード・ジャム
愚直にマーマレードとジャムを作る、
清家修造さんです。
シトラスラインの清家修造さんです。清家さんは、宇和島市役所に勤めていましたが、そのころ出会ったマーマレードの色と味わいに魅了され、市役所を退職。フランスに行き、作り方を学びました。2020年6月に地元である宇和島市でマーマレードとジャムの専門店「シトラスライン」を始めました。英国開催の世界最大級のマーマレードコンテスト「The World's Original Marmalade Awards 2022」職人部門で金賞を受賞しています。 清家さんの作るマーマレードとジャムは、フルーツ本来が持つ鮮やかな色と透明感があり、フレッシュな味わいが楽しめます。
混じり気のない個性豊かな
宇和島産のフルーツと野菜の凝縮
清家さんは、季節ごとに個性豊かな作物のマーマレードやジャムを作ります。宇和島で育ったフルーツや野菜しか使いません。「同じフルーツでも収穫したタイミングよって甘みや香りの違いがあります。それぞれの素材の味が際立つようにマーマレードやジャムを作っています」と清家さんは言います。
「この澄んだ色を見てください」
と清家さん。
マーマレードは製造する際に加熱をするため、フルーツの皮が変色してしまいます。「この鮮やかな色合いを出すのに苦労した」と清家さんは言います。作り方は企業秘密ですが、フルーツ本来の色を出すため、試行錯誤して作り上げました。
フルーツの香り、
味わいが格段に違います。
蓋を開けた瞬間にフルーツの香りが漂います。マーマレードやジャムは加熱していますが、不思議とフルーツを食べたときのフレッシュさを感じます。清家さんは、フルーツ本来の味わいを感じて欲しいとペクチンなどの余計なものは使っていません。
フランス製の鍋と真面目な
愛媛の男が30個ずつ作ります。
清家さんが愛用しているフランス製のジャムボールと呼ばれる鍋です。清家さんは、フルーツを洗い、皮を刻み、加熱し、煮詰め、瓶詰、ラベル貼りまで、すべて1人で行っています。1回で作れる量は30本です。
本物とはまさにこれ!
上質な蒸留酒が
欲しくなる大人の味と香り
清家さんの作るマーマレードやジャムは、まるでスイーツのようです。口に広がるフルーツの濃厚な味わい、香りを感じます。ぜひ上質な蒸留酒と合わせて、楽しんでください。
季節によってラインナップは変わります。
レモンマーマレード
レモンの酸味をしっかりと感じるマーマレードです。皮の内側の白い部分は苦みがあるため、マーマレードを作る際に除去する方法もありますが、清家さんは白い部分も使います。「レモンの良さである苦みをほどよく残し、甘味、酸味、爽やかな香りのバランスを考えながら作っています」と清家さんは言います。 清家さんのおすすめの食べ方:ビールや焼酎に入れる。チーズたっぷりのピザにかけて食べるのもおすすめです。
ブラッドオレンジマーマレード
英国開催の世界最大級のマーマレードコンテスト職人部門で「金賞」を受賞した、希少な宇和島産のブラッドオレンジを使用したマーマレードです。
蓋を開けると生のブラッドオレンジをカットしたときのような華やかで濃厚な香りがぶわっと広がります。深い紅色とオレンジ色のグラデーションが特徴でもある生のブラッドオレンジを、どの柑橘よりも手間と時間をかけて作り上げていきます。清家さんのブラッドオレンジマーマレードは、淡いピンクに近い鮮やかなオレンジ色をしており、その透明感のある美しさにうっとりするほど。厚みを調整しながら切った皮は心地の良さを感じる苦みで、ブラッドオレンジのすっきりとした酸味と濃厚でコクのあるまろやかな甘みのマーマレードの味を際立てています。
ブルーベリージャム
宇和島産の旬の時期の新鮮なブルーベリーを使用したブルーベリージャムです。
蓋を開けた瞬間からベリーの甘酸っぱい香りに心がときめきます。フレッシュなブルーベリーを食べたときのようなプチっとした食感となめらかなジャムの食感が素晴らしく、爽やかさと深みのある甘酸っぱさのバランスが絶妙です。
清家さんはブルーベリーの粒感をほどよく残すために、愛用のフランス製のジャムボール鍋の前で加熱時間をじっくりと見極めていきます。「夏の宝石」とも言われるブルーベリーは、清家さんの手によって鮮やかで美しいまさに宝石のような赤紫色に輝くブルーベリージャムに仕上がります。ずっと食べ続けたくなる美味しさです。
いちじくジャム
7月〜8月に収穫したいちじくのジャムです。まろやかな味わいにするために清家さんは白ワインを入れて作っています。いちじくの優しい甘みと、香りが余韻として残ります。清家さんのおすすめの食べ方:ヨーグルトの上にかける。肉料理のソースとして使う。
栗ジャム
宇和島産の早生栗を使用した栗ジャムです。8月下旬〜9月に収穫した栗をジャムに加工します。 栗ジャムは、じっくり時間をかけて蒸した後、一つひとつ実を取り出して砂糖と一緒に煮ていきます。 木べらで栗を潰しながら作業を進めていきます。あえて栗の食感を残すために、粗目の栗も残しています。仕上げにラム酒とバニラで香り付けをして上品な味わいにしました。
グリーンレモンマーマレード
10月〜11月に収穫したグリーンレモンを使ったマーマレードです。清家さんが特に皮の色を維持するのが大変だったと言っていたのが、このグリーンレモンのマーマレードです。甘みだけでなくレモン特有の爽やかさを感じます。 清家さんのおすすめの食べ方:ビールの中に入れたフルーツビール。チーズピザの上にかけてクアトロフォルマッチのように食べる。
宮川早生みかんマーマレード
11月に収穫したばかりの宮川早生みかんです。香りづけとして、グランマニエを使っています。そのままみかんを食べているかのようなコクと濃厚な甘さを感じます。清家さんのおすすめの食べ方:チーズの上にかける。紅茶の中に入れる。
柿マーマレード
想像を超える上品さと優しい甘味に驚きました。まるで熟れた柿をそのまま食べているかのようです。 熟れすぎてしまうと臭みが出るため、収穫してから手早く加工します。「柿本来の食感を残すために加熱時間に気を使っています。柿マーマレードにはシナモンを入れていますが、入れすぎるとシナモンの味が勝ってしまうため、香りのバランスが重要です。柿の嫌いな人にも美味しいといわれるほどの柿マーマレードに仕上げることができました」と清家さんは語ります。 清家さんのおすすめの食べ方:パンに塗ってから焼いてください。クラッカーにのせて食べるのもおすすめです。
柚子マーマレード
柚子の香り高さを感じます。柚子は樹木に長い棘があるため、皮に傷がつきやすいのですが、なるべく傷のないものを選果しています。隠し味に生姜の汁を入れています。そうすることで、柚子の味わいが引き立ちます。 清家さんのおすすめの食べ方:チョコレートの上にのせておつまみとして。お茶やお湯に入れて飲むのもおすすめです。