大きな果肉から溢れる果汁と、蜜のような甘み
その理由は、こだわりの栽培方法にあり!
愛媛県 ぽぽ農園の
レインボーレッド®キウイ
鮮やかな断面の高糖度品種
「レインボーレッド」
レインボーレッドは、果肉の中心が白く、その周りが赤色、外側が緑色と、鮮やかな見た目からその名が付きました。
国内で流通するキウイフルーツの半数以上は、ヘイワードと呼ばれる品種で平均糖度は13度前後。それに対してレインボーレッドは国内総生産量の5%にも及びません。平均糖度は17度前後と高糖度。さらに酸味が少なく、糖度以上の蜜のような甘さを感じます。適熟状態ではカットするだけで果汁が滴るのです。
愛媛県内でも数少ない
レインボーレッドの生産者 高橋さん
愛媛県はキウイフルーツの生産量が、令和3年まで30年以上連続で1位。現在も福岡に次いで2位と、全国でもトップクラスの生産量を誇ります。(令和4年公表:農林水産統計)そんな愛媛県内でも、レインボーレッドを栽培する農家はごくわずか。
ぽぽ農園は、温暖な瀬戸内海に面し四国山脈に囲まれた四国中央市にあります。写真は園主の高橋孝史さんです。
25年ほど前、義父から造成した土地の管理を任された高橋さんは、柿・りんご・桃・いちじく、そしてポポーと、計30種の果実を育て始めます。そんなある日市場で偶然出会ったレインボーレッドのこれまで味わったことのないおいしさに衝撃を受け、一念発起。レインボーレッドに限定し栽培を始めました。
独自の栽培方法で大きく甘く作り上げるのがこだわり。
事実、高橋さんのレインボーレッドはどのサイズを食べてもとにかく甘い。これはちょっと凄いかもしれません。
※キウイフルーツ「レインボーレッド」は有限会社コバヤシにより登録された商標です。ぽぽ農園は許諾を得て使用しています。
こだわりの栽培方法で大きく、
甘く育つ!
一果に養分を集中させることで、
大玉に育つ!
摘果時、通常は1か所から合計15〜21個できるところを、2個だけを残し栄養を集中させます。
手間がかかるうえに収穫量が減るため、敬遠される栽培方法ですが、これがぽぽ農園のこだわり。
結果、レインボー レッドの平均果実重は 1玉80g前後と小玉になりやすい品種にも関わらず、1玉130gを越える大玉を作り上げるのです。
自家製の微生物資材を撒くことで
土が強くなり、糖度が上がる!
納豆、ドライイースト、ヨーグルト、砂糖などを調合し、発酵培養した自家製の液体を撒くことで、土が強くなり木は元気に育ちます。 ぽぽ農園のレインボーレッドの糖度は平均18〜19度。最高糖度は20度を越えます。
潅水は自動化!
広大な土壌面を一度に潅水することは難しく、何度かに分けて行うのが一般的。手作業では時間がかかります。
そこで高橋さんは、自ら潅水設備を自動化しました。
というのも、実は高橋さんの本業は設備関係の会社。そこで培ってきた知識を活かし、潅水にかかる時間を大幅に減らすことで、品質の安定化や規模拡大に繋げています。
収穫は手摘み、9月末から始まります
9月末から〜10月上旬にかけて、ひとつずつ手摘みします。 その後、選果機で1g単位のサイズ選別をし、6段階の規格に区分します。
出荷は春先まで続きます
以前ぽぽ農園で、貯蔵していたレインボーレッドが年明けには追熟して過熟状態となり、大量に廃棄したことがありました。
その経験から、エチレン除去装置を併設した大規模冷蔵庫を完備。庫内温度、湿度を徹底管理することで、追熟することなく春先まで鮮度を維持したまま、貯蔵・出荷できるようになりました。
キウイフルーツは収穫後に追熟しなければ柔らかくならず、その熟度で味も左右されます。お届け時に完熟した食べごろを迎えるよう逆算し、発送時は追熟を促す植物ホルモン「エチレン」を出す資材を使い3〜4日かけて追熟し、発送します。
大玉の3L・2Lサイズをご用意
今回、うまいもんドットコムでは、最大サイズの3L(130g以上)とその下の2L(120g以上)の大玉を取り扱います。
ひと口サイズの2Sサイズも特別販売
さらに、普段は「売り物にならない」と、流通させてなかった最小サイズの2Sを特別に販売します。 2Sは20〜50gのひと口サイズ。半分にカットしてぶどうのように、皮を指で押し出すようにして食べるのもおもしろいです。
文・田賀ひろか
撮影・八木澤芳彦
確かな技術と作り手の想いがこもる
素晴らしいキウイ
ご夫婦の会話は漫才のようで、『ふあふあっと』と時が過ぎて行きます。 キウイの樹に接する感じも似ていて、優しい慈愛を感じます。 こんなご夫婦だから素晴らしいキウイが生まれるのでしょう。 確かな技術がありますが、最後は作り手の想いが果実にこもります。
(株)食文化 代表 萩原章史