MAISON GIVRÉEメゾンジブレー
MAISON GIVRÉE メゾンジブレー 中央林間
江森宏之シェフがお届けする
クリスマスの贈り物
「黒糖のシュトーレン・
コクトーレン」
「不知火の
シュトーレン」
「不知火のパネトーネ」
画像の左上から、不知火のパネトーネ、熊本の黒糖とラム酒を使った、コクトーレン。手前は不知火のシュトーレンです。メゾンジブレーの江森宏之シェフが当サイトのお客様のために考案した、3つのクリスマスのお菓子をご紹介します。
芦北町の
黒糖でつくった
シュトーレンです。
外はカリっと、中はしっとり。熊本県芦北町のサトウキビから作られた、黒糖入りのシュトーレンです。洋菓子というよりもかりんとうのような、どこか懐かしく、和を思わせます。黒糖の風味とくるみの香ばしさとドライいちじくの酸味。くるみは黒糖を纏わせて焼いているので、カリッとした食感です。いちじくはすっきりとした味わいの熊本のクラフトラム酒、KUMA RUM(クマラム)に漬けています。華やかです。原料の特徴を知り尽くし、その良さを引き出す江森宏之シェフならではの他ではなかなか味わえない、シュトーレンです。
不知火ピール入りの
シュトーレンです。
熊本県芦北町の不知火ピールを中心に、レーズン、アーモンド、オリジナルスパイス入りの生地で焼き上げたシュトーレンです。バターの風味豊かなコクのあるしっとりとした生地には、シナモン、カルダモン、クローヴなどのスパイスが香ります。フルーティな不知火ピールが程よい苦味と酸味、爽やかさを演出。ナッツの香ばしさも感じる、王道のシュトーレンです。
不知火が
たっぷり入った、
パネトーネです。
熊本県芦北町の不知火ペースト入りの生地に不知火ピールとゴールドレーズンを入れて焼き上げたパネトーネです。しっとりとした柑橘の香る生地は、ふんわりと口の中で溶けていきます。食感の残る不知火がジューシーです。トップに施されたアーモンドの香ばしい食感と雪のようなあられ糖の甘い食感が、やさしい味わいのパネトーネのアクセントになっています。
熊本県産の黒糖が
主役です。
「熊本県芦北町の黒糖は、良い意味で雑味があります。すっきりと洗練された味わいではなく、豊富なミネラルと旨味や酸味を感じる黒糖です。この黒糖なくしては、今回のコクトーレンは生まれませんでした。芦北町の黒糖を使うことによって、素朴ながらも奥深い味わいが生まれます。」と江森シェフは語ります。
ばらん家の黒糖を
ご紹介します。
芦北町の『ばらん家(ち)』の副理事長、松原孝樹さんが作る黒糖です。ばらん家は、障がいのある方々の就労施設として誕生。不知火海を臨む畑で栽培したサトウキビを製糖し、加工販売を行っています。サトウキビを収穫したその日に搾汁し、釜で炊き上げて作るばらん家の黒糖は、とても柔らかく、ほろりとした食感が特徴です。石灰や凝固剤を使いませんので、砂糖の純度が高く、濃いあじわいとまろやかさがあります。
ばらん家の
松原孝樹さんです。
ばらん家のサトウキビは特別な栽培方法を採用しています。堆肥には、3〜4年熟成させた竹パウダーを使用。害虫駆除や除草には自家製の竹酢液や唐辛子から抽出した液を散布するのみ。除草はすべて手作業です。このため、大変な手間と時間がかかります。
黒糖づくりを
ご紹介します。
「黒砂糖の質を高めるため、サトウキビは糖度の高い根から1.5メートルの部分しか収穫しません。残りの部分は霜除や、来年の株として大切に保存します。」と松原さん。12月に収穫を迎えます。
収穫したサトウキビは新鮮なうちに圧搾機で絞ります。搾り汁は時間が経つと固まらなくなってしまうので、その日のうちに加工します。
搾り汁は3段階の登り窯に入れ、まずは煮釜で薪火で一気に炊き、次に上釜で余熱でしっくり煮詰め、最後に冷やし窯に入れます。
冷やした黒糖は型に流し込みブロック状にしたら、完成です。
熊本県球磨地方の
高田酒造場の
KUMA RUMです。
KUMA RUMは、先ほどの芦北町で収穫したサトウキビから作った、ラム酒です。畑から1時間ほど離れた高田酒造で製造します。新鮮なサトウキビの搾り汁を使っていますので、フルーティでほんのり甘いのが特徴です。また、世界のラム酒の2〜3%くらいしか作られていないサトウキビを絞ったジュースを100%使う製法により、サトウキビの芳醇な風味をより感じることができます。
「芦北町のサトウキビは酸味があるので、KUMA RUMにも酸味が感じられます。この酸味がドライいちじくの風味をより引き出します。」と江森シェフは語ります。
KUMA RUMの
生みの親、
花枝俊輔さんです。
花枝俊輔さんは、東京都で6年間イタリアンレストランを経営後、2017年から熊本県芦北町の地域おこし協力隊として活動。熊本初のクラフトラムを誕生させました。松原さんの畑で収穫したサトウキビを搾汁し、1時間以内に高田酒造場へ届けラム酒を作ります。「サトウキビは直ぐに発酵が進んでしまうため、畑から酒造所までは近い距離でなくては作ることができません。新鮮な搾り汁で作ることが美味しいラム酒の秘訣です。」と花枝さんは語ります。酒造場に到着したサトウキビジュースを発酵させ、3回の蒸留の後、樫の木樽で熟成します。
最後まで黒糖を
お楽しみください。
コクトーレンは、焼き上げた生地を溶かしバターに漬けてから、仕上げにも黒糖をまぶします。「黒糖だけだとしっとりしすぎてしまいますので、黒糖とグラニュー糖と混ぜ合わせてコーティングしました。出来上がった時のカリッとした、かりんとうのような食感もお楽しみください。」と江森シェフ。コクトーレンに合わせるは、酸味のあるコーヒーだそうです。黒糖のあじわいがより引き立ちます。
果物を大切にする
心から生まれた
シュトーレンです。
「不知火の皮が沢山あると聞き、何かできないかと考案したのが不知火のシュトーレンです。」と江森シェフ。江森シェフ自ら熊本まで足を運び、その状態を確認。JA芦北でストックされていた、行き場のない不知火の皮をコンフィにすることで、素敵なお菓子に生まれ変わりました。
レーズンやナッツも
たっぷり入っています。
不知火ピールだけではなく、レーズンやアーモンドやヘーゼルナッツも生地に入れて焼き上げます。レーズンやナッツは先ほどのKUMA RUMにじっくり漬けていますので、華やかな味わいです。
数種のスパイスが
香ります。
シュトーレンの生地に使用するスパイスは、シナモン、クローヴ、カルダモンなどオリジナルの配合です。江森シェフがアルザスロレーヌ地方で修行していた時代の伝統的なスパイスを使用しています。
イタリアの伝統菓子、
パネトーネ
パネトーネはイタリアのドライフルーツなどが入ったクリスマスの時期に食される、発酵菓子です。「パネトーネ種を使うのが本場イタリアですが、パネトーネ種はイタリアで代々受け継がれてきたもの。日本でパネトーネ種を扱うのは難しいため、パネトーネ菌には頼らず、その味わいを柑橘で表現しました。」と江森シェフ。
生地にも不知火が
入っています。
江森シェフのパネトーネは、生地に不知火ペーストとフルーティな栗のはちみつ、甘く香るタヒチ産のバニラを合わせた、リッチな生地です。生地を練るときは熱をかけずにグルテンをしっかり出す製法により、なめらかでふんわりとした食感を生み出します。
江森シェフ自家製の
不知火ピールの
コンフィです。
不知火は、甘みと酸味のバランスに優れた柑橘です。果肉は果汁たっぷりで果皮には華やかな香りがあります。その果皮をじっくり時間をかけてシロップで煮ます。ゆっくり砂糖が浸透していくことで硬くなるのを防ぐだけではなく、風味も損ないません。ジューシーなピールを大き目にカットして、ゴールドレーズンと一緒に生地に入れました。
「パネトーネは豪快に縦にちぎって、手で食べてください。」と江森シェフ。クリスマスといえばシュトーレンが定番ですが、パネトーネも是非お試しください。
贈り物にもどうぞ
どちらの商品も化粧箱に入れて、常温でお届けします。贈り物にも最適です。江森シェフが作るお菓子を楽しみながら、クリスマスを迎えてみてはいかがでしょうか。
文・林麻実
撮影・天方晴子
画像提供・ばらん家
MAISON GIVRÉE メゾンジブレー
神奈川県大和市中央林間4-27-18
営業時間/10:00〜19:00
休み/月曜日 火曜日不定休
※グランベリーパーク店もあります。