旨味を含んだ煮汁ごと味わう
黒毛和牛のテール

牛のテールは、
煮汁ごと味わってこそ。
牛テール(尾)は、ロースに挟まれた背骨の延長にあり、サシが入りつつ旨みが凝縮した部位です。太い部分をステーキにしても美味しいのですが、おすすめは煮込み料理です。テールの引き締まった肉と骨の髄には旨味が詰まっているので、濃厚な出汁がとれます。画像は「和牛のテールスープ」です。簡単な下処理と煮込むだけで、箸で持てば崩れるほどに柔らかい肉と旨味たっぷりのスープを楽しめます。

コラーゲンも
たっぷりの部位です。
牛テールは、たんぱく質のコラーゲンが豊富です。骨や軟骨を支えるコラーゲンは、長時間の加熱でゼラチン化して柔らかく食べられます。煮込むことで肉も柔らかくなるので、骨にしゃぶりつくように食べてください。

黒毛和牛のテールを
お届けします。
牛のテールは、牛1頭から約2〜3kgしかとれない希少な部位です。スーパーや量販店で並ぶのは、国産牛のテールが中心です。今回は、特別に黒毛和牛のテールを精肉店に頼んで少しずつ集めて貰いました。引き締まった肉に細かなサシの入った牛テールは、煮込むととろけるような食感が生まれます。
ご家庭用の大鍋で料理しやすい1kgをご用意しました。簡単な下処理もご紹介します。
牛テールの下処理は
簡単です!

たっぷりの水から、
一度茹でこぼします。
冷蔵解凍したテールを軽く洗います。まれに黒毛和牛の短い毛が入ることもあるので、指で毛をつまみながら洗い流してください。鍋にたっぷりの水を入れ、一度茹でこぼして灰汁を出します。

テールについた灰汁と血を
落とします。
10分ほど茹で、アクが出てきたら火を止めて、テールをザルにあげて水洗いします。テールの中心部の骨や髄の間に残っている血などがくさみの原因になることがあるため、指で押しながら洗い流してください。

柔らかくなるまで
茹でるだけです。
下茹でした鍋を綺麗に洗い、テールと香味野菜を入れます。具材が全て浸るほどの水を入れ、火にかけます。沸騰してアクが出てきたら、都度取り除きながら、テールが柔らかくなるまで2〜3時間ほど茹でます。

素材そのまま
塩味のテールスープです。
茹でたテールはそのまま、スープに塩のみで頂きます。肉の旨味が溶け出したスープは、和牛ならではの脂のコクを感じます。

出汁を使ったシチューは
絶品です。
下処理で灰汁を落とした牛テールの表面を軽く焼いて、ジャガイモ、にんじん、マッシュルームと合わせます。肉や柔らかくなるまで煮込んで完成です。肉の旨味が溶け出したデミグラスソースは絶品です。

カレーは、何度でも食べたくなる
定番の一皿に。
下処理で灰汁を落とした牛テールと、玉葱、ジャガイモ、人参、セロリと合わせます。肉や柔らかくなるまで煮込んで完成です。とろけるような肉はコラーゲンたっぷりで、味わいは濃厚です。