北浦郷のお米
秋田県 仙北平野
一般的な農法の10分の1しか農薬を使わず、 特製有機肥料と疎植にこだわる
特製の有機堆肥と一般的な田んぼの半分しか植えない、日当たりと風通し重視の農法『疎植』にこだわった北浦郷の辻均さんのお米です。辻さんの刈り取りの終わった田んぼを見てきました。 何か違う・・と思って、他の方の田んぼを見ると、明らかに辻さんの田んぼは、稲と稲の間隔が広いです。
辻均さんこだわりの米作りと保存と精米
【肥料と日当たり】
稲そのものが持つ力を最大限に出せるように研究を重ね、有機汚泥、炭粉、米糠などを混ぜた特製の
有機堆肥を土にたっぷり入れてます。また、普通の田んぼは1坪あたり66株植えますが、北浦郷では、
すべての品種において33株の『疎植』栽培を適用しています。
そのため、どの株にも太陽が均等に当たり、のびのびとしっかり育つので、甘くて美味しいお米ができます。同時に風通しが良いので、病気にもなりにくいのです。
【稲刈りから貯蔵まで】
お米は刈り入れを遅らせると収量は多くなりますが、実が育ち過ぎると味が落ちます。
北浦郷では適期早刈を心がけ、最高のタイミングで収穫します。
収穫したお米は刈り取った後の田んぼで昔ながらの「はさがけ」にして天日乾燥させる米と、
遠赤外線でふっくらと乾燥させる米とあります。
どちらも精米せずに籾殻入りのまま、独自の方法で貯蔵するので、
酸化しにくく、新米の美味しさが永く保たれます。
辻さんの納屋を拝見すると、色々と見慣れないものがありました。
謎のポリタンク・・防虫効果がある柿渋を熟成させているタンクでした。
謎の藁束・・某超有名寿司屋がビルの中で藁を燃やして、鰹のたたきを作りますが、その藁でした。
謎のボンベ・・辻さんは、米の大きな貯蔵庫に窒素を使っていました。窒素充てんするので、酸化しません。
これらが、辻さんの米の美味しさの秘密なのです。
(株式会社 食文化 代表取締役社長 萩原章史)