鳥取県の郷土食 お取り寄せグルメ「とっとり物産展」

鳥取県の郷土食
鳥取に伝わる食文化・特産品を紹介します
中国地方の北東部に位置する鳥取県。北は日本海に面し、東西約130kmにわたり海岸線が伸びている。県土の7割以上は林野で、中国山地から流れる3つの河川に沿って市街が発展した。平野部は少ないが、河川流域では稲作、砂丘地帯(鳥取砂丘、北条砂丘)では野菜栽培、大山山麓では酪農など、農業が盛んに行われている。また河川では川魚が獲れ、その川が流れ出る日本海には様々な魚が集まる。食材に恵まれながらも、江戸時代に鳥取藩主・池田光仲が質素倹約を奨励したことから、大豆を使った豆腐文化が形成された。質実のなかから生み出されてきた知恵と工夫が色濃く表れている鳥取県の郷土食。その地に根付いた特産品とともにまとめて紹介する。
鳥取県の郷土食、特産品

こも豆腐
鳥取県では、江戸時代に質素倹約のために藩主・池田光仲が「魚の代わりに豆腐を食べるように」と命じたこともあり、昭和半ば頃までは各地域に豆腐を作るための共同の豆腐小屋があった。さまざまな豆腐料理のなかでも「こも豆腐」は冠婚葬祭などで振る舞われる特別な郷土料理。水を切った豆腐の中にニンジンやゴボウなどを押し込むように入れ、藁で出来た「こも」に包んで砂糖醤油のだし汁で煮る。藁の香ばしい香りが食欲をかき立てる一品だ。

らっきょう漬け(砂丘らっきょう)
鳥取県のらっきょうは、ほとんどが砂丘地帯で栽培され、全国シェアの4割を占める。なかでも「砂丘らっきょう」は真っ白で繊維が細かくシャキシャキとした食感が魅力だ。その秘密は、土ではなく“砂”で育つ独特の環境にある。福部町のらっきょう畑の砂は、キメが細かく保水力がない。地下水もかなり地層の深いところにあり、例え肥料を与えても、一度雨が降れば下方に流れてしまう。しかし、厳しい環境だからこそ、一気に栄養を吸収して成長ことがなく一枚一枚の皮が薄く、緻密で繊維が細かいらっきょうに育つ。生の状態で出回るのは5月〜夏まで。昔ながらの「本漬け」は、塩水に2週間浸して乳酸発酵させ、塩抜きして調味液に漬けたもの。近年は、塩漬けを省いた「簡単漬け」も浸透している。
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紅ズワイガニ
鳥取県境港市は、紅ズワイガニの水揚量において全国1位。9月〜6月にカニ篭で漁獲されるされる紅ズワイガニは、名前のとおり鮮やかな紅色が特徴。地元では「紅がに(ベニガニ)」と呼ばれて親しまれている。形、大きさはズワイガニ(松葉ガニ)とほぼ同じ。加工品として捨てる部分がなく様々な料理で楽しむことができる。なかでも「境港新かにめし」は、境港で水揚げされた紅ズワイガニを丸ごと1杯使用し、包んだ紙を破って食べる新しいご当地グルメとして注目されている。

大栄西瓜
鳥取県は全国有数のスイカ産地。なかでも最も生産量が多く認知度も高い「大栄西瓜」は、シャリ感が抜群で甘い果汁が口いっぱいに広がるブランド西瓜だ。栽培の歴史は古く、1907(明治40)年に由良村(大栄町を経て現・北栄町)で阪本長蔵氏が4反歩を開設したことからはじまった。2007(平成19)年には糖度センサーや外部判定装置(等級を判別)などが導入され品質が向上。2008(平成20)年には「大栄西瓜 (ダイエイスイカ)」の名称が商標登録され、2019(令和元)年6月14日には地理的表示(GI)保護制度に登録された。
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注目の鳥取食材
鳥取県オリジナル品種 「秋栄(あきばえ)」梨
「秋栄」は1997年に鳥取大学が品種登録した鳥取県オリジナル品種。青梨の代表品種「二十世紀梨」と赤梨の代表品種「幸水梨」を掛け合わせて誕生した。「二十世紀梨」のキレのある酸味とシャリっとした食感、「幸水」の甘く水分たっぷりでジューシーな果汁を兼ね備えている。美味しさは抜群ながらも栽培が難しいため、鳥取県収穫されるの梨全体の中でも1%にも満たない“幻の美味梨”である。
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